町田フラメンコスタジオ『Levante』~レバンテ~

□ ●ブログ Marca del viento ~風跡~ □

恩師

先日のライブの時のこと、開演直前のごったがえした
楽屋へ慌しく入ってきたスタッフさんが

「小学校の先生が来てるよ!」

と私の耳元で囁き、走り去って行った。

自分の顔が熱くなってくるのがわかるほど
高揚し、涙が出そうになった。。。

私にとって、いや、私達クラスみんなにとって
共に過ごした小学校5、6年の2年間は
特別な思い出深いクラスだった。

ちょうど、道徳のテレビドラマに出てくるような
個性豊かな子供たちばかり!
私は…というと、そのドラマで必ず登場するような
恐ろしいくらい真面目で…
怖いくらいの正義感をもった 学級委員。

今でも「阿部さん、通学路無視してすみませんでした。」
とネタにされるほどです… 。

当時、先生は会社員を経て通信大学を受けながら
念願の小学校教諭になったという女性だった。
とても涙もろい人で、怒っては泣き、
感動しては泣き、うれしくて泣き。。。

今思えば、先生は私達子供と真剣に向き合い
ありのままをぶつけてくれたのだった。

自分が大人となった今、
それがどれだけ難しい事かがわかるのだ。

次から次へと起こる問題にすぐ学級会を開き、
授業を削ってまでも子供達だけで
とことん話し合う時間をくれた。

多分、先生は人と人とが理解し合い
尊重し合う大切さを一番 教えたかったのだと思う。
問題解決ではなく、それぞれ違う個性を認めあう…。
そういうことだったのだろう。

そして、昨年、先生は定年を迎えられ、
退職をされたのだった。。。

クラスのみんなに声を掛け、先生の定年退職祝いを
開こうと計画を立て、私は幹事のなかの一人だった。

その会場は、今回のライブを開いたお店「GAPS」
…というのも、このお店はその小学校のクラスメイトが
経営するお店なのだ。

しかし、そんな最中、私の父が突然、亡くなってしまい、
先生の退職祝いに参加できる状態ではなくなってしまった。
それでも、先生にご挨拶だけでもと顔をだし、
そんな私の辛い状況に先生は
とても心配して下さったのだった。

フラメンコをやっていることを知っていた先生は別れ際、

「今度 是非、踊っているところが見たいわ!」

と、優しい笑顔で言った。

「はい、必ずお知らせします…」

私は、涙でゆがんだ笑顔でそう答えてみたものの
その時は、もうフラメンコはどうでもいい…
とても、踊りたい気持ちが戻ってくるなんて思えなかったのだ。

それから、一年と少しが過ぎた…
今日、この日を迎えられるなんて。。。


先生が育ててくれた個性はこんなに育っています!

今でも時々くじけそうになると心の中で

「先生、私の原点はあの頃にあるんですよ。」

と、つぶやく。

自分は何でもできる!自分は変えられる!
と本気で信じていた子供時代。

そんな思いが、このライブで、そして、私の踊りで
どこまで、届けられたでしょうか。。。

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Date:2011/11/22
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