町田フラメンコスタジオ『Levante』~レバンテ~

□ ●ブログ Marca del viento ~風跡~ □

クリスマスの贈り物

一昨日は、自宅から程近い大学内のチャペルで行われる
「クリスマス礼拝&ゴスペルコンサート」へ
母と行ってきました。

昨年は、父が亡くなったため、とてもクリスマスを祝う
気分にはなれず、それどころか、季節の移り変わりさえ
感じられなかったのです…。

父と母は、いつまでも恋人同士のような
仲の良い夫婦で、しょっちゅう
ドライブや旅行に二人で出かけていました。

父がいなくなってからというもの
めっきり外出しなくなってしまった母…。

そんな時、たまたま家に届いた
クリスマスライブのチラシ。
少しは、母の気分転換になればと、
誘ってみたのでした。



大学構内にある立派な教会に
到着した時には、背筋を貫くような
大きなパイプオルガンの音色と賛美歌が
響き渡り、すでにミサが始まっていました。


  orugan_190053_convert.jpg


休憩をはさみ、いよいよゴスペルコンサートの始まりです!

黒い服を着た人達が、続々と客席後方から現れ、
溢れんばかりに舞台上をあっという間に埋め尽くした。

ドラム、ギター、ベース、ピアノのバンド演奏が
流れ出すと、舞台の人々が一斉にリズムをとり、
大きな黒いかたまりが揺れ始める。

大きな歌声に、一瞬、ギュッと心臓を掴まれ、
必死に歌っている人々の表情を見ただけで、
近頃、すっかり緩みがちな涙腺が刺激され、
風景をゆがませていく…。



ゴスペルは奴隷生活の中から生まれた黒人霊歌で、
教会の中、この瞬間だけの平等と自由に感謝し、
明日、死ぬかもしれない…でも、まだ私達は本当の
喜び、最高の時をみていない!
と、希望をもち続けるポジティブなものが
ゴスペルとなり、哀しみ、絶望を歌ったものが
ブルースとなったそうだ。


そして、いよいよ今回、スペシャルゲストとして、
米軍キャンプ内の教会で歌っているという
6人組のゴスペルグループが登場。

まずはその声量に圧倒され、力いっぱい叫ぶ
その表情からは、根底に流れるものの違いを
突きつけられ、今流行のゴスペル=カッコイイ
なんて安易なイメージは、大変失礼なことだ…。
と、自分を恥じずにはいられない。

天に手をかざし、歌い続ける姿に
とても近寄りがたい、根深いものを感じ
おそらく、日本人の私には一生涯、
理解できないものだろう…。

だからこそ、敬意を払わなくては…。

そう強く感じたのだった。


それは、10年以上前、私が初めてスペインに渡り、
フラメンコを踊るヒターノ(ジプシー)
を見たときと同じ衝撃だ。

自分が何を踊ったって真似ごとにすぎない…

そんなショックをうけたあの時から
自分なりに色々な答えを探してきた。

もちろん、答えは一つではなく、
ずっと探し続けていくことなのだろうと思う。。。

そして、今回、その中の一つを見つけた気がした。


それは、捧げる気持ちだ。


彼らは、神とその傍らにいるであろう先祖や
旅立っていった家族、仲間に思いを
届けようとしているのだろうと思った。


  gosp_202733_convert.jpg   gosp2_201456_convert.jpg


思いがけないクリスマスプレゼントを
貰ったような温かい気持ちになって、
私と母は教会を後にしたのだった。。。


     Xmas_convert.jpg





































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Date:2011/12/23
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