町田フラメンコスタジオ『Levante』~レバンテ~

□ ●ブログ Marca del viento ~風跡~ □

お別れ会

昨日は、いつもお世話になっているギターリストの中金さんの
お母様のお別れ会が地元、鶴川の教会で行われました。

礼拝堂には入りきらないほどのたくさんの人が参列され、
生前のお人柄が偲ばれます。


「私ね、お別れ会のこと色々と考えてるの。私の大好きなアヴェマリアを
演奏してもらうのよ!あっ、そうだ、じゅんこちゃん踊ってくれないかしら?!
そんな情熱的なお別れも私らしくて素敵じゃない?!」

旅立たれる一週間前、私の手をにぎり、目を細めて嬉しそうにほほ笑んだ。
まるでいつも私が参加させていただいているご自宅のスタジオライブでも計画するかのように。

「ギターとね、それからチェロがいいわね…いい演奏する人がいるのよ。
じゅんこちゃん、即興がいいわ!あなたならできるでしょ!」

私は熱い喉の奥からとびだしそうな嗚咽を必死でこらえながら、何度もうなずいた。


これが実現できるかは、本当のところわからなかった。

自分の父の葬儀を経験した私にとって、深い悲しみのなか事務的に
葬儀の準備を進めなければならないご遺族の胸中は痛いほどわかるのだ。


「最後に個展をひらきたかったな…。」

力なくつぶやいた。

生前、ピアノの講師をはじめ、あらゆる芸術活動に情熱をそそぎ、
絵を描くこと毛糸を使った小物作りなど療養中もその手を止めなかったそうだ。


教会に入り階段をのぼって礼拝堂の入口前のスペースにたくさん並べられた
絵画や手作りの小物が目に飛び込んできた時に思わず、胸が熱くなった。

願いが叶ったんですね。。。

悲しみにくれる間もなく、準備をしたご家族の愛と思いを感じて
みな目に涙をためて作品に見入っています。

式は進み、讃美歌、チェロの演奏、そして、御子息によるギターの演奏
”アヴェマリア”が流れ、あの時の言葉が叶っていく…不思議な
夢を見ている思いだった。

式が終わり、礼拝堂の下の階に移動し、お茶とお菓子をいただきながら
故人の在りし日の姿を偲んだ。

幼馴染や旧友のかたがたのお手紙や思い出などが語られ、
生前、お母様が作曲された幼稚園の園歌などもピアノの演奏と共に歌われた。

すると、御子息の中金さんが、この日参列した私と踊り手のみどりちゃん、
カンタオーラのえりさんに

「これから演奏するんですが、力をかしてもらえませんか?」

そう…本当に踊ることになったのだ。

奥さまのさえちゃんも一緒に皆でセビジャーナスを踊り、
最後のご自宅でのライブで踊った曲”Pasa la vida”(過ぎゆく人生)
をえりさんが唄って下さった。

「私、見てるわよ!わーい、自由になった!って、飛びまわってるわよ!」

そう言いながら見せたいたずらな笑顔を思い出す。

背中を押された気がしました。。。


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この日、参列した全員にご友人様の手作りのお菓子と
お母様の描いたポストカートをいただきました。

今ごろ、本当にこの可愛い天使に囲まれているかもしれません。。。

自分の中に愛あれば、出会う人はみな天使であり、
自分の心に花があれば、世界は花のように美しく、
自分に優しさがあれば、この世はすべて優しいと…この絵が教えてくれています。

過ぎゆく人生のなかで、これからも誰もが別れを経験しなくてはなりません。
でも、それを「悲しい別れ」と、とるか「素晴らしい出会いだった」と、とるかは
自分次第です。


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出会えたことに心から感謝を込めて。。。

そして、ご家族をはじめご友人の皆様、本当にありがとうございました。





















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Date:2015/06/03
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