町田フラメンコスタジオ『Levante』~レバンテ~

□ ●ブログ Marca del viento ~風跡~ □

使命

この5、6月は本当に色々なことがありました。
息つく暇もなく、ただ毎日をこなしているような状態です。。。

でも、この忙しさがかえって余計なことを考えずに済むので、少々救われた気もします。


先週末、お世話になったかたのお通夜に参列しました。

空が泣くようにしめやかに雨が降ります。

久しぶりに会うフラメンコ仲間も、そして、このような場で会うことが
続いてしまった踊り手友達も、まだ悪い夢を見ているような…
この現実を受け容れられずに、ぼんやりと霧の中にいる気持ちです。

いつもより少し、はにかんだように微笑む遺影の傍らには
生前、翻訳家として残した作品、書籍がたくさん並べられていました。


「これ、よかったら読んでみて下さい!すごく好きな作品で、ようやく完成したんです!」

当時まだ私がスタジオを開く前、これからの自分について色々と迷っていた時でした。
それを知ってか知らずか『あなたの人生には使命がある』という一冊の本を
プレゼントして下さったのです。

思えば、あの時から私の人生は大きく動き出したのでした。。。

そのかたにとっての宿命、もしくは翻訳家としての使命があるとするならば、
その作品によって背中を押され、読み手の人生に大きな影響を与える…それはもう
使命を全うされているではないですか。。。

照れくさそうにほほ笑む遺影をぼんやりと見つめながら
そんなことを考えていたのでした。


通夜ぶるまいの席で、

「急なお別れは、受け容れられなくて後悔が残るよ…時間があって看取れたなら
少しはよかったと思えるけど…」

急に逝ってしまった自分の父と重ね合わせて思わず口にすると

「時間があったって同じだよ。もっとああすればよかったって後悔が残るよ。」

去年、闘病の末お母様を看取った踊り手の友人が、寂しそうに言った。

そう、納得のいくお別れなんてないんですよね。
それは思いが強ければ強いほど。


人は、いつか必ず生を終えます。

生きている者は、いや応なく旅立つ人を見送らなくてはなりません。
社会はこれを繰り返してきたわけです。

無駄なものに振り回されていた日常が、この悲しい別れによって、
色々な感情がそぎ落とされて、ただそこにある日常へのいとおしさだけが残り、
何が本当に大切なのか気付かせてくれたのでした。

有限で無常な世界を生きる…その意味を見い出し、自らが何であるのか
そして、この別れをもって遺してくれた何かを解き明かしていくことが
残された私達のすべき課題かもしれません。

それは、同時に死のない生に輝きはないのだと知るのです。

出会えたことに心から感謝を込めて

ありがとうございました。

そして、一生忘れません。。。









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Date:2015/06/23
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